ARおよびホログラフィ・アプリケーションを実現する、LCoSピクセルのシミュレーションと解析
配信開始日: 2019年7月26日
1970年代初期にLiquid Crystal on Silicon (LCoS) が発明されて以来、LCoS技術はディスプレイ、補償光学、リソグラフィ、テレコミュニケーションなど幅広い分野で成功を収めてきました。最近では、主要な光学コンポーネントとしてLCoSを使用するHolographic Near-Eye Displaysがコンピュータ処理ホログラムの新しい時代を開きました。LCoSベースの空間光変調器 (SLM) は、その高輝度、コンパクト、高解像度、そして低電圧駆動により、仮想現実 (VR) や拡張現実 (AR) ディスプレイに広く実装されています。Oculus Rift、HTC Vive、Google Glass、Microsoft HoloLensなど、LCoS-SLMを使用する頭部装着型のVRおよびARデバイスがこの何年かで発表、発売されました。しかし、低レイテンシで高分解能の拡張現実システムの厳しい要件を満たすには、最先端LCoSでもさらに改善が必要です。このことにより、LCoSピクセルの設計および最適化がさらに困難になっています。
本ウェビナーでは、シミュレーション・ツールであるClever LCDを使用して位相に特化したLCoS-SLMを解析する方法を示します。特に、ピクセル駆動およびピクセル・サイズの縮小で起こる問題について説明します。
内容:
- 実際のピクセル形状でLCoSセルを作成する方法
- LCoS-SLMの位相遅延のスタティックおよびダイナミック・シミュレーション
- デジタルおよびアナログ駆動方式
- フレーム・レートおよびフェーズ・フリッカ解析
- 縮小時のピクセル・クロストークおよび位相均一性
プレゼンタ
Debin Liは、シルバコ・ジャパンのシニアTCADアプリケーション・エンジニアです。ディスプレイおよびフォトニクスを専門としており、さまざまなTCADのサポートを取りまとめています。15年にわたるTCADモデリングおよびシミュレーションの経験を有しています。
Debin Liは、中国の北京にある清華大学で学士号と修士号を取得し、アリゾナ州テンピにあるアリゾナ州立大学で博士号を取得しています。
[日本時間]
開催日: 2019年7月24日
配信: オンライン
開催時間: 10:00am-11:00am JST
言語: 英語
対象
LCoSデバイスの設計および解析ソリューションを求めている研究者、エンジニア、メーカ