シルバコ、CAN FDコアを発売し車載向けIPポートフォリオを拡充

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2016年6月28日-Silvaco, Inc.(以下、シルバコ)は本日、量産実績のあるシルバコのIPコアに FlexCAN を加え、そのポートフォリオを拡充したと発表しました。強力なCANコントローラであるFlexCANは急速に存在感を増すCAN FDプロトコルをサポートしています。FlexCANは、大手半導体企業が自社製品で使用したIP(シリコン実証IP)で構成されるシルバコのIPextremeポートフォリオの製品となります。

自動車および工業用途で長年にわたり使用されてきたCANは、電子制御モジュールを接続するシリアル、非同期のマルチマスタ方式の通信プロトコルです。この標準プロトコルは、急速に増加する車載ネットワークの帯域幅要件を満たすべく、より高いデータ転送速度に拡張されてきました。このCAN FDプロトコルの拡張では、平均データ転送速度は、既存のCANトランシーバ使用時で2.5倍になり、新型の高速トランシーバ使用時には8倍になっています。また、FlexCANコアは標準的なCANオペレーションも実行でき、従来のCANコントローラとのインターフェースを備えています。下位互換性、性能の向上、そして車載半導体の大手企業での確かな実績によって、FlexCANは急成長する車載半導体市場へ顧客の迅速かつ確実な参入を可能にします。

シルバコは先日、IPビジネスおよびIP管理ツールのリーダであるIPextremeの取得を通して半導体IP市場に参入しました。シルバコは、半導体およびIP開発企業が自社専有のIP資産を収益化するとともに、高品質で、量産実績のあるIPを世界の半導体市場にもたらすことを可能にします。パートナーであるNXPセミコンダクタの協力により開発したFlexCANコアは、複数のCAN 2.0bオプション、FlexRayおよび32ビット・プロセッサコア、さらにチップ間通信用の専用シリアルインターフェースなどからなる業界最大級の車載IPポートフォリオの仲間入りを果たしました。

「FlexCANコアは当社とNXPとの良好な関係に基づいて開発されています。このパートナーシップで得られた実証済み技術からなる豊富なポートフォリオに、FlexCANコアが加わることは大きな意義があります。」とシルバコIP部門のジェネラルマネージャであるWarren Savageは述べています。「より高速なCAN技術を求める声はますます大きくなっています。お客様は当社のFlexCANコアを利用することで、NXPの車載半導体部門が長年の経験から得た成果を享受でき、市場での成功に不可欠な厳しい要件を満たすことが可能となります。」

概要:Silvaco, Inc.

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。

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jppress@silvaco.com