TSMC、16nm FinFET PlusプロセスにおけるシルバコのInVarゲートレベルEM/IR解析を認定

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2015年9月10日 – Silvaco, Inc. (以下シルバコ)は、本日、TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)が、16ナノメーター(nm)のFinFET Plus (16FF+)設計ルール・マニュアル(DRM)およびSPICEモデル・バージョン1.0 (v1.0)用のシルバコInVarエレクトロマイグレーション(EM)/電圧降下(IR)解析ツールを認定したと発表しました。シルバコのパワー・インテグリティ・サインオフツール「InVar Power」および「EM/IR」は、デジタル・ゲート設計用に、初期のパワー解析からサインオフまで、完全なソリューションを提供します。

シルバコのInVarツールでの16FF+ TSMC認定プログラムは次のものを含みます:

  • 16FF+ DRM v1.0の正確な解析
  • 16FF+ DRM v1.0のすべての信頼性ルールに完全に対応
  • iRCX in 16FF+のサポート
  • 正確なTdモデリングを要する複雑なIpeakルール
  • DRMに定義されたすべてのパワーグリッド・ルールのサポート
  • 電源と信号ネットの両方に対する完全なルール検証サポート

「TSMCの16FF+プロセスは、半導体需要を促すモバイル、クラウド・インフラストラクチャ、IoTなど、さまざまな用途に対する主要な技術基盤です」とシルバコの最高経営責任者、David L. Duttonは述べています。「シルバコのInVarツールは、FinFETノードで不可欠の包括的ゲートレベル・パワーインテグリティ・サインオフ機能を提供します。当社がゲートレベルEM/IR解析に対するTSMCの厳しい認定プログラムを修了し、シリコンのファーストパスサクセスを達成することにおける顧客の自信を向上できることをうれしく思います。高度な処理技術における新しい検証ソリューション提供への協力において、TSMCとの関係を構築できることを楽しみにしています。」

「TSMCとシルバコは、顧客が自信をもってゲートレベルのEMまたはIRドロップ解析を行なえるよう手を組みました」とTSMCの設計インフラストラクチャ・マーケティング部門シニアディレクター、Suk Lee氏は述べています。「16FF+認定を修了してもらえたことは企業間の関係における画期的出来事であり、高度なプロセスノードにおける協力へと進めていけることを期待しています。」

概要:Silvaco, Inc.

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com