SRIインターナショナル・プリンストンのMicrocircuit Emulation Center、シルバコのInvarパワー・インテグリティ・サインオフ・ツールを採用

パワー、IRドロップ、EM、熱の問題を早期に発見し、コストのかかる実デバイスでの不具合を回避

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2016年5月31日 – Silvaco, Inc.(以下「シルバコ」)は、本日、SRIインターナショナル・プリンストンのMicrocircuit Emulation Center(MEC)が、パワー、IRドロップ、熱解析のためのパワー・インテグリティ・ツールとしてInVar製品を採用し、アナログ、デジタルおよびメモリのロバスト設計を実現できるようにしたと発表しました。早期に解析を行なえば、テープアウト前に解消できる潜在的問題を発見でき、製造後に発生する可能性のある故障やシリコンのリスピンを避けることができます。

InVarのパワー、IRドロップ、EM、熱に対する特許取得済みのコンカレント解析は、発熱効果を考慮したリアルタイム解析を可能とし、高精度で整合性のある結果をすばやく提供します。InVarパワー・インテグリティ・ツールには次のものがあります:

  • InVar Power:ダイナミック消費電力を解析
  • InVar EM/IR:電源と信号ネットワークにおける電圧降下とEM違反を解析
  • InVar Thermal:ブロック-チップ-システム・レベルで熱解析を実施

SRIインターナショナルのMECは、IC設計、製造、試験によるエミュレーション・プログラムをサポートし、国家の兵器システムを支援しています。MECは、組織内のBiCMOS、アナログおよびCMOS SRAM技術を利用した設計の初期段階にInVarを採用しました。InVarはすでに利用されている、Gatewayスケマティック・キャプチャ、Expertレイアウト・エディタ、SmartSpice回路シミュレータ、Guardian DRC/LVS物理検証ツール、Hipex RC抽出ツール、Spider配置配線ツール、Silos Verilogシミュレータからなるシルバコ設計ツール・フローを補完するものです。

「InVarは、従来のSPICEシミュレータではできない、設計の貴重な見識を提供してくれます」とSRIインターナショナルのプログラム・マネージャー、Milton Diaz氏は述べています。「InVarの熱、パワー、IRドロップ解析で、物理レイアウトのロバスト性を定量的に計測できるようになり、設計の信頼性に対して自信を与えてくれます。InVarはその高い精度により、改善すべき領域をハイライトしてくれました。現在、この機能をSRIのエミュレーション・プログラムで利用できる他の技術に適用することを計画しています。」

「パワー・インテグリティ問題は、可能な限り設計サイクルの早期に対処し、費用のかかる設計や試作の繰り返しを避けるようにしなければなりません」とシルバコの最高経営責任者、David Duttonは述べています。「InVar、およびレイアウトのみで実行可能なInVar Primeにより、エンジニアは製造前に潜在的な落とし穴を把握し、それを取り除くことができるのです。」

概要:Silvaco, Inc.

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com