シルバコのFPD設計ツール群、シャープディスプレイデバイスカンパニーの研究開発、設計に採用

横浜発 – 2017年10月26日 –  株式会社シルバコ・ジャパン(以下、シルバコ)は、シャープ株式会社ディスプレイデバイスカンパニー(以下、シャープ)が、シルバコのフラットパネルディスプレイ(FPD)設計ツール群を拡張し、ディスプレイデバイスの研究開発と設計に採用したことを発表しました。

シャープの液晶ディスプレイの歴史は1973年に初めて液晶ディスプレイを搭載した電卓に始まり、以降様々な世界初の製品を開発、量産するなど、液晶のリーディングカンパニーとして新たな時代を切り拓いてきました。近年はIGZO液晶ディスプレイ、超高精細「8K」液晶ディスプレイ、フリーフォームディスプレイ、シースルーディスプレイなど、新たなディスプレイを開発し、またOLEDの開発にも注力しています。

このような最先端のディスプレイを効率よく開発、設計するには、EDAツールの活用は欠かせません。シルバコではFPDの開発に向け、多くのソリューションを提供しています。

  • デバイスシミュレータ Atlas™:OLED、液晶素子、TFTデバイスのシミュレーション
  • 3次元寄生RC抽出 Clever™:液晶素子の高精度な寄生RCの抽出
  • SPICEモデリング Utmost™:高精度、高速にRPIモデルの抽出
  • SPICEシミュレータ SmartSpice™:高速、高精度な回路シミュレーション

今回、シャープでの先端ディスプレイの開発、設計を加速するため、シルバコのFPD設計ツールは適用分野を拡張し採用されました。

シャープディスプレイデバイスカンパニーの第一パネル設計センター統轄部長である松田登氏は次のように述べています。「シャープディスプレイデバイスカンパニーが追及する高品位な液晶ディスプレイ設計・開発においては、高速で高精度なシミュレーション環境が必須であり、今後OLEDの設計・開発においても、シルバコ社製品群と技術サポートによって高いトータルパフォーマンスが期待できます。」

シルバコのジェネラルマネージャである亀田直人は、次のように述べています。「液晶のリーディングカンパニーであるシャープにシルバコのFPD設計フローが改めて評価されたことを大変うれしく思っております。今後、技術革新が進むディスプレイ市場で、お客様からいただく高い技術要求に貢献できるよう努めてまいります。」

概要:株式会社シルバコ・ジャパン

株式会社シルバコ・ジャパンは、1989年に現在のSilvaco, Inc.の日本支社として設立、1995年に日本法人として登記されました。シルバコ・ジャパンは、日本のTCADおよびEDAソフトウェア業界におけるトップ・カンパニーを目指し、技術サポートと営業の強化、研究開発環境の拡充に全力をあげています。本社を横浜ランドマークタワーに置き、京都オフィスとともに充実したサービスを展開しています。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com