シルバコ、Infiniscale買収で高度なばらつき考慮設計に対処するSPICE製品ポートフォリオを拡大

高速モンテカルロ、高シグマ解析、スタンダード・セル検証製品により、最短時間で最大の歩留まりとパフォーマンス実現を可能に

David DuttonとFiras Mohamed博士がシルバコ=Infiniscale買収契約に署名

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2015年12月15日 -Silvaco, Inc.(以下シルバコ)は、本日、フランス、グルノーブルに拠点を置くInfiniscale社の買収を発表しました。同社はスタンダード・セル、メモリ、アナログ/RF、ミックスド・シグナル製品を対象としたEDAソリューションの先進プロバイダです。業界で新たに発生しているDFY(歩留まりのための設計)のチャレンジに取り組むInfiniscaleのソフトウェア・スイートには、以下のようなものがあります:

ユニークな高速モンテカルロ・シミュレーション ― 通常の使用フローのままで総当たり式モンテカルロ解析を30倍以上に加速
ロバストな高シグマ解析 ― 7シグマを超えた高度に正確な歩留まり推定を提供。非線形な振る舞いや、SRAMセルアレイなどの大規模設計を扱う能力を装備
プロセス、電圧、温度、負荷、統計的コーナーに対するスタンダード・セル・ライブラリのための統計的機能検証能力 ― 精度を妥協することなく、スピードは総当たり式モンテカルロ解析の10倍以上
「微細化プロセスに伴うばらつきが増えると、電力、パフォーマンス、チップ面積の高い目標を満足させたとしても、歩留まりリスクを増加させてしまいます」とInfiniscaleの最高経営責任者Firas Mohamed博士は述べています。「Infiniscaleは、このようにますます厳しくなる設計目標の達成を支援する第二世代のモンテカルロ解析技術を開発しました。これにはユーザフレンドリなばらつき考慮設計手法を使用しています。技術リーダーであるシルバコ製品に加わる機会を誇りに思い、お客様や設計コミュニティへ画期的なソリューション提供を続けるために真剣な姿勢で取り組んでいく所存です。」

「シルバコとInfiniscaleにはすぐれた相乗効果があり、この買収はシルバコの成長力をさらに前進させ、お客様にロバストなTCAD-to-signoff設計ツールの提供を実現します。」とシルバコの最高経営責任者David L. Duttonは述べています。「Infiniscaleのすぐれたばらつき解析技術は、SmartSpice回路シミュレータ、EM/IR/熱解析、スタンダード・セルとメモリのキャラクタライズなど、シルバコのSPICEポートフォリオを強化して、ユニークな精度、パフォーマンス、経済的価値をもたらし、お客様の先端IC設計を支援します。この買収で、Infiniscaleチームが当社のフランス、グルノーブルオフィスと統合することにより、欧州市場における当社の存在感がさらに大きくなることでしょう。」

概要:Silvaco, Inc.

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com