シルバコとシンガポール工科デザイン大学、RF IC設計コラボレーションを開始

数百万ドルのプログラムによるRF設計スキル向上で、設計イノベーションを加速


右から左へ:SUTD大学院研究・国際関係の副研究科長、Yeo Kiat Seng教授と、シルバコの最高経営責任者、David L. Dutton氏。

米国カリフォルニア州サンタクララ発 – 2015年9月2日 -Silvaco, Inc. (以下シルバコ)とシンガポール工科デザイン大学(SUTD)は本日、シンガポールにおけるIC設計の革新を促進するためのコラボレーションを発表しました。このコラボレーションを支援するため、SUTDの電子工学研究室開設に向けて、シルバコはRF ICの回路設計、レイアウト、検証ツールを提供します。この565万米ドル(791万シンガポールドル)の共同開発プログラムは、RF IC設計スキルを急速に向上させ、設計イノベーションを加速することを期待されます。

「シルバコと協力できることは本当に光栄です」とSUTD大学院研究・国際関係の副研究科長、Yeo Kiat Seng教授は述べています。「シルバコの支援により、電子工学研究室を開設すること、およびIC設計における高度な研究基盤を構築することが可能となります。これにより、モバイル機器や医療機器を含む家電製品向けのIC設計に必要な最先端の技術開発を実現できます。コラボレーションはシンガポールにおける半導体業界を製造主導型から高付加価値な設計主導型に変貌させ、同時にIC設計における次世代の指導者を育成・教育することにつながります。」

「SUTDは、実験とブレークスルー技術や設計に焦点を合わせ、革新的研究と学際的教育を行なう研究集約型の大学です」とシルバコの最高経営責任者、David L. Dutton氏は述べています。「このパートナーシップは、EDAソフトウェアに関するシルバコの豊かな専門知識とSUTDの広範囲に及ぶ技術研究という両者の長所を駆使し、最先端のデジタルエレクトロニクスやIoTに必要な次世代ICを実現する新たな設計イノベーションを生み出すことになるでしょう。」

概要:SUTD

SUTD(シンガポール工科デザイン大学)はシンガポールに創立された4つ目の大学で、設計と技術の人文科学を世界で初めて学際的カリキュラムに取り込んだ大学のひとつです。マサチューセッツ工科大学(MIT)との協力で設立されたSUTDは、エンジニアリング・プロダクトデザイン、エンジニアリング・システムデザイン、情報システム・テクノロジーデザイン、建築+サスティナブルデザインの4つの専攻を置き、技術リーダーとイノベーターを養成することにより社会ニーズに応えます。

また、SUTDは浙江大学(ZJU)およびシンガポールマネージメント大学(SMU)とも連携を持ち、テクノロジー、起業家精神、マネジメント、デザイン思考の要素を合体させた独自の東洋・西洋教育プログラムを運営しています。大学院ではMIT-SUTD二重修士号プログラム、さらにSUTD博士号プログラムなどを設置しています。 www.sutd.edu.sg

概要:Silvaco, Inc

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com