SilvacoがInvarianを買収、電力・電圧降下・熱解析ツールの採用を推進

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2015年3月19日 -Silvaco, Inc. (以下シルバコ) は本日、高性能ICに向けたブロックレベルからフルチップのサインオフ解析のリーダーであるInvarian, Inc. (以下Invarian) の買収を発表しました。Invarian独自の手法は並列アーキテクチャと電力・電圧降下・熱のコンカレント解析を可能とし、ゲートレベルから三次元パッケージに至るまで、高速、高精度で一貫性のある解析結果を提供します。

InvarianのInVar 製品ファミリー は、TSMCの20nmおよび16nmのFinFET+ V0.9において静的・動的IRドロップ解析およびエレクトロマイグレーション(EM)検証のサインオフを実現するソリューションとしてTSMCの認定をうけています。このコラボレーションは引き続き16nm FinFET+ v1.0の認定に向けて進行中です。

「TSMCとInvarianは、顧客が確信を持ってエレクトロマイグレーション(EM)やIRドロップ解析を行えるよう協力してきました。」と、TSMCのデザインインフラストラクチャ・マーケティング事業部シニア・ディレクターであるSuk Leeは述べています。「当社の先進プロセスにおいて、今後もシルバコと協力を続けていくことを楽しみにしています。」

「Invarianの技術は、EM/IRが懸念となるアナログ設計のSPICEコシミュレーションに最適です」と、Invarianの最高経営責任者Jens Andersenは述べています。「アナログ/ミックスド・シグナル、パワーIC市場におけるシルバコの強みに加え、製造後の不良をテープアウト前に見つけ出し、高コストな再設計・再試作を削減する完全な検証ソリューションを提供できると期待しています。InVarプラットフォームは、シルバコのSmartSpice回路シミュレータおよびHarmonyアナログ/ミックスド・シグナル・シミュレータ製品の理想的な発展です。当社の顧客は、より完全でロバストな検証を行なう能力を備えることができ、確信を持ってテープアウトすることができます。」

「InvarianのEM、IR、熱解析の能力と、シルバコの充実したカスタム設計フローによる優れた相乗効果こそが今回の買収を行なった最大のモチベーションです。」と、シルバコ最高経営責任者のDavid Duttonは語ります。「ナノメートル世代の利用や高耐圧、厳しいオン抵抗の仕様に対応するパワーICに向けて設計された複雑なアナログ/ミックスド・シグナル回路には、総合的な検証能力が求められます。シルバコは顧客に対し、フルカスタム設計と検証ソリューションを提供することを約束します。今回の買収は最高のソリューションを積極的に提供する決意を表すものです。当社が先進プロセス技術で新たな検証ソリューションを提供するにあたり、TSMCとの連携関係をさらに強固にできることを大変うれしく思います。」

概要: Silvaco, Inc

米国Silvaco, Inc.は、TCAD、回路シミュレーション、およびIC CADツールのリーディング・ベンダです。シルバコのツールは、ファウンドリにおけるプロセス技術の開発や、デザイン・ハウスにおけるアナログ/ミックスド・シグナル/RF IC設計に使用されています。シルバコが提供するPDKベースの統合設計フローは、他社製設計ツールとのインタフェースを備えています。シルバコは、世界中の主要地域に事業拠点を構え、グローバルなプレゼンスを有しています。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com