ブルックマンテクノロジ、シルバコのパワー・インテグリティ・ツール InVar Power – IR – Thermal を採用

横浜発 ― 2016年3月23日 -株式会社シルバコ・ジャパン(以下シルバコ)は、株式会社ブルックマンテクノロジ(所在地:静岡県浜松市、以下ブルックマンテクノロジ)が、CMOSイメージセンサの設計・開発にシルバコのパワー・インテグリティ・ツール InVar Power – IR – Thermal を採用したことを発表しました。InVar Powerは動的消費電力を解析し、InVar IRは電源・信号ネットワークにおける電圧降下、InVar Thermalはフルチップレベルでの熱解析を行います。InVar Thermalは、InVar Power、InVar IRと組み合わせることで、リアルタイムに発熱による影響を考慮した解析を行うことができます。

ブルックマンテクノロジは、CMOSイメージセンサにおいて高い技術力を有するエレクトロニクス企業です。2016年2月には、静岡大学、NHKと共同開発した8Kテレビ用カメラのイメージセンサのサンプル出荷を発表し、8K放送の実用化へ大きな一歩を踏み出しています。8Kテレビは2020年に開催される東京五輪を見据え、2018年の実用放送をめざしています。

ブルックマンテクノロジの代表取締役社長の青山聡氏は、次のように述べています。「8K放送では120フレーム/秒での撮像が要求されており、センサーICにもより高い動作速度が要求されます。この大面積で、高速に動作するチップが直面する電圧降下の課題に対し、InVar IRによる解析は極めて有効です。また、チップ内の発熱によるイメージセンサの画質劣化についても InVar Thermalを用いた温度解析を行うことで、開発TATの短縮、および設計品質の向上が期待できます。」

シルバコのジェネラルマネージャである古井芳春は次のように述べています。「ブルックマンテクノロジにInVarソリューションが採用されたことを大変うれしく思っています。InVar独自の並列アーキテクチャ手法は電力・電圧降下・熱のコンカレント解析を可能とし、高速、高精度で一貫性のある解析結果を提供します。今後もお客様の技術革新に貢献できるよう製品強化に努めてまいります。」

概要:株式会社ブルックマンテクノロジ

株式会社ブルックマンテクノロジは、静岡大学電子工学研究所・川人祥二教授が、文部科学省のプロジェクトで発揮した研究成果をベースに、2006年2月に設立したファブレス半導体メーカーです。以来、多くの高機能・高性能イメージセンサの開発・製造・販売の仕事を手がけています。独自の技術により、大手半導体メーカーとは一線を画す新しいイメージセンサの市場を開拓しています。
www.brookmantech.com

概要:株式会社シルバコ・ジャパン

株式会社シルバコ・ジャパンは、1989年に現在のSilvaco, Inc.の日本支社として設立、1995年に日本法人として登記されました。シルバコ・ジャパンは、日本のTCADおよびEDAソフトウェア業界におけるトップ・カンパニーを目指し、技術サポートと営業の強化、研究開発環境の拡充に全力をあげています。本社を横浜ランドマークタワーに置き、京都オフィスとともに充実したサービスを展開しています。
www.silvaco.co.jp

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jppress@silvaco.com